【赤外線とは】小学生でもよくわかる赤外線と紫外線の違い

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「赤外線サウナ」や「赤外線ストーブ」など、日常的によく耳にする”赤外線(Infrared)”ですが、アンチエイジングの観点からすると、有害なのか無害なのか論争が絶えないワードであります。

似た言葉に”紫外線(ultraviolet)”もありますが、これらの違いを明確に説明しろと言われても、困ってしまいますよね?

今回の記事では、赤外線と紫外線の違いについて超わかりやすく解説します。

この記事を読めば、専門的な知識が無くても赤外線と紫外線の違いについて理解することが出来ます。それでは行きましょう!

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【図解】赤外線と紫外線の違いは”波長の長さ”

赤外線と紫外線はどちらも電磁波に分類されるものですが、これらは波長の長さが異なります。※波長の長さの変化に伴ってエネルギーの大きさも変わるのですが、それについては後述します。

波長というのは、”波”の1周期分の”長”さのことです。赤外線の方が波長が長く、紫外線の方が波長が短いという特徴があります(図1)。

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図1. 赤外線と紫外線の違いイメージ(波長)

そもそも”電磁波”って何?

電磁波(Electromagnetic Wave)とは、”空間を伝わっていくエネルギーの波”のことです。また、波長の長さによって、電磁波は図2のように分類分けされています。

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図2. 電磁波の分類

図2の中では6種類の電磁波を紹介していますが、左に行けば行くほど、エネルギーが大きくなり、人体への影響も多大になっていくとされています。原爆の被害が大きいことや、人生の中でレントゲンを撮れる回数が決まっていると言われることからも、エネルギーの大きさのイメージはしやすいかもしれませんね。

紫外線は有害?無害?

紫外線は有害である側面が強いですが、効能もあるとされています。

有害な事象としては、酸化作用やDNAの損傷により老化が促進されることが挙げられます(文献1)。代表例は、日焼け/シミ/皮膚がんなどです。

一方で、紫外線を浴びることの効能として有名なのは、ビタミンDが生成されるというものです。ビタミンDには、抗うつ作用や、カルシウムの吸収を補助する作用があるとされています。

したがって、浴びすぎると有害な影響が大きくなってしまうが、全く浴びないのも骨粗しょう症などを誘発するリスクがあるというのが、紫外線に対する一般的な認識なのかなと思っております。

赤外線は有害?無害?

赤外線は紫外線ほど有害ではないとされていて、赤外線ストーブや、トースターなど、身近な電化製品でも使われています。

ただし、赤外線は波長の領域が広い(”赤外線”の中にも、さらにたくさん種類があるイメージ)ため、一概にすべての赤外線を包括して考えることは難しいです。

また、比較的安全とは言え、赤外線も浴び続けると有害になります。2016年にスウェーデンのウプサラ大学病院らが発表した論文によると、眼球への短波長赤外線の暴露量と、白内障の有病率に相関があるとされています(文献2)。肌への影響はわかりませんが、浴びすぎは良くないことが想定されます。

とはいえ、赤外線にあたり過ぎて発病する人の方が少ないと思いますので、日中ずっと屋外で作業されている方や、一日中こたつにあたっている生活が数年続いている人、以外はそんなに神経質にならなくても良いかもしれません。

エネルギーの大きさは 赤外線<紫外線 !

今回の記事では、赤外線と紫外線の違いについて解説しました。

赤外線と紫外線は、同じ電磁波(空間を伝わっていくエネルギーの波)であるものの、波長の長さが異なっており、紫外線の方がエネルギーが大きく、人体への影響度も高いということがわかりました。

今回の話を受けて、直射日光や家電に極度におびえる必要はないですが、可能な限り日焼け対策や、強い光を直視しないようにしていきたいですね。

ブックマークするかどうかはお任せしますので、よろしければもう一つ、StrixHiroの記事をご覧いただけると非常に嬉しいです。

以上、StrixHiroでした。